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2022.01.10 08:00

小社会 成人の日

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 少し日にちがたった元日の話になるが、ことしも初日の出は段階的な美しさがあった。高知市の川べりでまず見たのは、白み始めた東の空に細く輝く暁月(ぎょうげつ)。やがて雲は赤みを帯びて「初茜(あかね)」に。満を持して見事な太陽が昇った。

 本紙の元日号で目を引いたのは、2人の若者だった。プロ野球・阪神のドラフト1位、高知高の森木大智投手と、巨人に入団する明徳義塾高の代木大和投手。ご存じ、県内の大会で激しく火花を散らしたライバルだ。

 思えば、県高校球界は逸材が集中する年がある。そう感じているファンも多いのでは。1980年代半ばには高知商の中山裕章さん、伊野商の渡辺智男さん、明徳の山本誠さんら後にプロ入りする投手が同学年にそろった。

 「松坂世代」にも高知商の藤川球児さん、明徳の寺本四郎さんらがいた。偶然かといえば、どうだろう。明徳の馬淵史郎監督はかつて本紙の座談会で「県内に好投手がいれば、それを打つ練習をするし、必然的にレベルが上がる」。やはり切磋琢磨(せっさたくま)も要因ということか。

 「虎」の一員となる森木投手が先ごろ、阪神の球団寮に入った。昨夏、高知大会決勝で敗れた際のボールを持参したという。「悔しさを忘れないようにと思って」。まだまだ切磋琢磨、成長の物語は続いていくのだろう。

 きょうは成人の日。多くの若者もまた新たな出発点に立った。みな逆境にも焦らず、段階を踏んで見事に輝いてほしい。


1月10日のこよみ。
旧暦の12月8日に当たります。 みずのと ゐ 一白 先勝。
日の出は7時11分、日の入りは17時16分。
月の出は12時05分、月の入りは0時09分、月齢は7.4です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で4時54分、潮位60センチと、18時30分、潮位62センチです。
満潮は11時39分、潮位140センチです。

1月11日のこよみ。
旧暦の12月9日に当たります。  きのえ ね 一白 友引。
日の出は7時11分、日の入りは17時17分。
月の出は12時33分、月の入りは1時06分、月齢は8.4です。
潮は小潮で、満潮は高知港標準で0時25分、潮位109センチと、12時29分、潮位136センチです。
干潮は5時46分、潮位77センチと、19時45分、潮位53センチです。

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