2022.01.01 08:34
イメージ守って、広く使って!高知県キャラ「くろしおくん」商業利用を無料化
これまでに開発された「くろしおくん」の商品
くろしおくんは、県のイメージアップにと1997年に誕生。2002年の「よさこい高知国体」で一躍人気となり、お土産のぬいぐるみやキーホルダー、携帯電話用ストラップなどは、ほぼ完売した。だが、以降は官製イベントに登場したり、交通安全や献血を呼び掛けるポスターに登場したり。商業利用を認めておらず、「PRの機会が限られていた」という。
そこで19年、県は「県の広報マンとして自らが稼げるように」と方針転換。デザインの商業利用を有償で許可した。
昨年12月時点で、ぬいぐるみやスマートフォンカバーなどを13社(商品83点)が販売している。ただし県の収入は19年度に56万円、20年度に19万円ほどと振るわず。その要因は「くろしおくんファン向けの商品に限られていた」ためという。
一方で全国を見れば、無償でデザイン使用できる有名キャラが多数。10年に登場した熊本県の「くまモン」は関連商品が3万点以上、11年誕生の愛媛県の「みきゃん」も許諾件数が累計1万件などとなっており、高知県も「商品のラインアップをさらに増やしたい。稼ぎよりも、PRを目指す」。
デザイン使用には、注意事項もいくつか。例えば、くろしおくんが「お酒を飲む」「ひげを生やす」「物を破壊する」ようなデザインは禁止されている。
利用申請書は、県のくろしおくん公式サイトでダウンロードできる。問い合わせは県広報広聴課(088・823・9046)へ。(福井里実)