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2021.12.30 08:36

香美市香北に新しい鐘の音...28番札所大日寺の元住職隠居所に設置、12/31突き初め

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新造した鐘を突く石元大照さん。腰の高さに設置してある(香美市香北町有瀬)

新造した鐘を突く石元大照さん。腰の高さに設置してある(香美市香北町有瀬)

 高知県香美市香北町有瀬にある四国霊場28番札所大日寺の元住職の隠居所「山茶花(さざんか)坊」にこのほど、釣り鐘が設置された。地元や大日寺のある香南市野市町の住民らの寄進で実現。大みそかの除夜の鐘に合わせてお披露目する。

 山茶花坊は、2009年まで21年間、大日寺の住職を務めた同寺長老の石元大照さん(73)夫妻が営む。在職中から引退後の住まいを探し、香北町中心部や物部川を眼下に望む高台の現在地を選んだ。住民の憩いの場にもなっている。

 参拝客が突ける除夜の鐘が定着した大日寺に倣い、「中山間地の住民が気軽に突きに来られる鐘を」と計画。住職時代の知人のほか、両市の信者からも浄財が寄せられた。

 鐘は高さ約90センチ、重さ約90キロの青銅製で、広島の平和の鐘も手掛けた老子(おいご)製作所(富山県)が鋳造。子どもや年配者も突きやすいよう、腰の高さに設置してある。

 28日の試し突きでは「ごぉーん」と厳かな音が響き渡った。楽しみにしていた近所の人々も「できたかね」「えい音やね」と笑顔。石元さんは「良縁成就でも健康祈願でも何でもOK。それぞれの願いを込めてほしい」と話している。

 31日の始鐘式は、法要の後、午後11時45分から。年明けの1日午前1時まで突ける。(横田宰成)

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