2021.12.29 08:45
雪上車でUFOラインへ、霧氷や巨大つらら…冬山観光ツアー開始 高知県いの町本川のNPO「K2」
巨大なつららなども楽しめる冬のUFOライン(写真はいずれもいの町寺川)
雄大な景色が人気を集める吾川郡いの町本川地域のUFOライン(町道瓶ケ森・瓶ケ森西線)で、雪上車などによるツアーが行われている。例年、冬場は閉鎖されるものの、霧氷や巨大つららが楽しめる雪山の美しさに地元NPOが着目。「観光客が少ない冬の本川ににぎわいを生みたい」と意気込んでいる。
UFOラインは高知・愛媛県境の石鎚山系の尾根沿いを走る。雄大な景色の尾根という意味の雄峰(ゆうほう)に加え、未確認飛行物体の目撃情報もあることから名付けられた。2018年には、人気俳優を起用した自動車メーカーのCMの舞台になり、県内外から多くの観光客が訪れている。
ツアーは本川地域の観光振興に取り組むNPO「K2」が実施している。代表理事の森俊樹さん(31)=愛媛県新居浜市出身=は19年3月までの3年間、同町の地域おこし協力隊員として本川で活動。「(CM効果などで)知名度が上がっている今のうちにUFOラインで雪上車を走らせたい」とツアーを発案した。
冬山を走る雪上車とNPO「K2」の森俊樹代表理事
ツアーは、積雪量に応じて雪上車か雪山仕様の4WD車を使用。寒風山登山口を出発し、自念子ノ頭(じねんごのかしら)で20分ほど滞在して戻ってくる。午前と午後の1日2往復し、希望があれば瓶ケ森登山口までの送迎も可能。途中で下車して写真撮影することもできる。
料金は雪上車使用時は1人4500円(4WD車は4千円)など。来年2月末までの土日祝日に運行し、予約が必要。平日も4人以上なら貸し切り運行に応じる(12月31日~1月3日休み)。
森さんは「四国でなかなか見ることのできない霧氷や雪を楽しんでもらいたい」と、冬山観光をPR。町本川総合支所も「町観光の起爆剤の一つになってほしい」と期待している。
予約、問い合わせは「K2」(088・850・5658)へ。(山崎友裕)