2021.12.28 15:33
福徳岡ノ場の新島、縮小を確認 海上保安庁が観測
海上保安庁は28日、小笠原諸島・硫黄島の南約50キロの海底火山「福徳岡ノ場」の新島を27日午後に航空機で観測し、縮小を確認したと発表した。東に約5キロの付近に軽石とみられる筋状の浮遊物が長さ約400mにわたって見られた。
海保によると、新島は波で見え隠れする程度に縮小していた。観測中の噴火はなかったが、新島の東から変色水の湧出があり、東側約5キロにかけて広がっていた。
同乗した東京工業大火山流体研究センターの野上健治教授は「8月の噴火で形成された陸地は波浪で消滅しつつある。一方、変色水が広範囲に広がり、熱活動は活発に継続している」とのコメントを出した。