2021.12.23 20:33
世界最大級のセイウチ標本を公開 千葉県の鴨川シーワールド
雄のセイウチ「タック」の全身骨格標本(鴨川シーワールド提供)
千葉県鴨川市の鴨川シーワールドは23日までに、体長約3メートルと世界最大級のセイウチの全身骨格標本を公開し始めた。2019年に推定36歳で死んだ雄「タック」を、国立科学博物館(東京)の監修で標本化した。上顎から伸びた長さ約90センチの牙や舌の骨など、珍しいパーツを見学できる。
シーワールドによると、国内外のセイウチの骨格標本は、骨や牙が欠損したものや小さいサイズが大半で、タックのように成獣で完成度の高い標本は例がないという。米国のスミソニアン博物館も全身骨格標本を所蔵するが非公開にしており、担当者は「学術的に貴重な資料を多くの人に見てもらえれば」と話す。