2021.12.23 16:44
首相、企業に賃上げの協力要請 「コストではなく未来への投資」
経団連の審議員会であいさつする岸田首相=23日午後、東京・大手町の経団連会館(代表撮影)
岸田文雄首相は23日、経団連の審議員会に出席し、企業経営者に対し、来年1月にスタートする春闘での賃金引き上げに協力を求めた。「賃上げを通じた分配はコストではなく未来への投資だ。デフレ脱却、成長の観点からも企業がそろって賃上げすることが重要だ」と述べた。
岸田首相は政府として、賃上げ税制の強化や中小企業の価格転嫁の円滑化に取り組むと説明。「成長の果実を一部の人や企業が独占するのではなく、全ての国民、地方、中小企業に行き渡らせる」と力を込めた。
審議員会には岸田内閣の4閣僚も同席。鈴木俊一財務相や後藤茂之厚生労働相らが賃上げの必要性を一同に強調した。