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2021.12.23 08:31

こうち 年の瀬 点描(2)天然素材の門松人気

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正月に向けて手作りされる門松。素材はオール天然ものだ(南国市奈路)

正月に向けて手作りされる門松。素材はオール天然ものだ(南国市奈路)


 新年の足音が近づく中、南国市奈路の農家らが大小の門松作りに精を出している。松竹梅から紅白のナンテンまで、ほぼ奈路で育てた天然素材を使用。無病息災と招福を願って、高知龍馬空港など県中部を中心に配達される。

 地元の農家男性が40年ほど前に始めた冬の風物詩。特に宣伝はしていないが、口コミで市内外にファンが増えている。

 シイやカシの台座の中に竹筒を入れ、飾りを挿す“生け花風”。高さ120~210センチまでの5種類を、赤松、黒松の一対で販売している。例年同様、11月に入って材料を集め、今月から製作を開始。寒風吹きすさぶ中、朝8時半から日没まで、多い時は友人知人10人ほどが作業にいそしむ。

 「素材には二つとして同じ枝がない。どう美しく収めるのかが難しい」と男性。バランスを見ながら何度も形を整え、仕上げに油分を含ませた水をかけてつやを出していた。

 今年は新型コロナウイルスの影響で事業者からの注文は伸びていないが、新規の個人客が増えたそう。男性は「こんなご時世やき、門松で厄払いして、良い年を迎えてほしいですね」と願っていた。(横田宰成)

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