2021.12.22 19:13
岐阜城に池田輝政期の石垣 「信長から秀吉」誇示か
岐阜城の天守東側で新たに見つかった石垣の一部(岐阜市提供)
岐阜市は22日、戦国武将・斎藤道三と織田信長が居城とした岐阜城の天守周辺で、豊臣秀吉の家臣・池田輝政が城主の時代に築いたとみられる石垣が新たに見つかったと発表した。専門家は「秀吉の意思を受け、信長の城から秀吉家臣の城へと変化させ、時代が変わったことを人々に知らしめたのだろう」と分析する。
輝政は信長没後の1585年に秀吉の命で岐阜城主になった。市によると、天守東側の発掘調査で、石垣の一部と、石垣の上に造られた建物の瓦が出土した。石垣の積み方と瓦の文様から輝政の時代に造られたと推定できる。
江戸時代の史料にも輝政によって岐阜城天守が造られたとの伝承がある。