米軍駐留費負担５年で１兆円超　日米合意、７５０億円増

2021.12.21 18:51

米軍駐留費負担５年で１兆円超　日米合意、７５０億円増

高知新聞社

　在日米軍駐留経費負担に関する日米合意について、取材に応じる岸防衛相（中央）＝２１日午後、防衛省

　政府は２１日、２０２２年度から５年間の在日米軍駐留経費負担（思いやり予算）について米政府と合意したと発表した。総額を１兆５５１億円と見積もり、１６～２０年度の歳出計９８０１億円と比べ７５０億円の増額となる。自衛隊と米軍の連携力を高めるため、新たに共同訓練に使う最新システムの調達費に充てる。即応性を強化し攻撃を受けた場合も基地機能を維持するために施設整備費も増やす。

　トランプ前米政権による日本への大幅な負担増要求で始まった日米交渉が決着。単年度当たりでは約２１１０億円。日本側は、中国の軍備拡張など日本周辺の厳しい安全保障環境を踏まえ、増額要求を受け入れた。

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