2021.12.21 16:19
シロサイ30頭“国外に移住” 密猟逃れ、過去最大規模
輸送用のカゴに誘導されるミナミシロサイ(ハワード・クレランド氏撮影、アフリカン・パークス提供、共同)
【ナイロビ共同】アフリカの野生生物保全に取り組む環境保護団体などが21日までに、南アフリカに生息するミナミシロサイ30頭を、3400キロ以上離れたルワンダの自然公園に“移住”させた。密猟の危機から遠ざけ、絶滅リスクを減らす狙い。サイの一度の移送では過去最大規模という。
英国のヘンリー王子が総裁を務める非営利組織「アフリカン・パークス」などが、11月末に移送した。南アの私営の自然保護区から30頭を譲り受けてルワンダまで空輸し、同国東部のアカゲラ国立公園へ移した。ルワンダ政府も観光資源としての活用が期待できるとして受け入れに協力した。