2021.12.21 12:00
浪曲師の初代真山一郎さんが死去 「刃傷松の廊下」などヒット
初代真山一郎さん
「刃傷松の廊下」などがヒットし、関西浪曲界をけん引した浪曲師の初代真山一郎(まやま・いちろう、本名西本恭男=にしもと・やすお)さんが13日、老衰のため死去した。92歳。山口県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。
高校卒業後の1947年に浪曲の道へ。上京して歌を本格的に学び、真山一郎と名乗ってキングレコードの専属となった。歌謡浪曲を得意とし、代表作に「刃傷松の廊下」「番場の忠太郎」などがある。
交通事故で息子を亡くした母と加害者の運命を題材にした“ドキュメンタリー浪曲”の「日本の母」(71年)が大ヒットしたほか、北方領土返還をテーマにした作品も手掛けた。