2021.12.21 11:04
政府、農産物輸出拡大の戦略改定 海外市場で需要開拓
今年5月、中国貴州省貴陽市で開かれた日本酒をPRするイベント(共同)
政府は21日、農林水産物・食品の輸出拡大に向けた関係閣僚会議を首相官邸で開き、2020年に取りまとめた「輸出拡大実行戦略」の改定を決定した。海外市場での一層の需要開拓につなげる。21年は牛肉や日本酒の輸出が好調で、年間輸出額が初めて1兆円を突破したことも報告した。
閣僚会議には松野博一官房長官や金子原二郎農相が出席した。松野氏は「わが国の輸出力のさらなる強化を図る」と述べ、21年の輸出額は1兆1千億円台が視野に入ってきたと説明。日本産の統一ブランド確立に向け、22年の通常国会に農林水産物・食品輸出促進法改正案の提出を目指すことなどを確認した。