2021.12.21 08:35
【動画】気嵐が久礼の朝日に煙る、高知県中土佐町で冬の風物詩
気嵐がもうもうと立ち上った久礼港(中土佐町久礼)
高知県地方は20日朝、上空の寒気や放射冷却の影響で冷え込んだ。高岡郡中土佐町久礼の久礼港では冬の風物詩「気嵐(けあらし)」(蒸気霧)が立ち上り、朝日を浴びて鮮やかに輝いた。
暖かい海面から蒸発した水蒸気が、大気で急激に冷やされて起こる現象。地元では川煙(かわけむり)とも呼ばれている。
冷たい空気が陸側から海に流れ込んだこの日、港は夜明け前から徐々に煙り始め、日が昇る頃には辺り一面で立ち上った。気嵐を目当てに集まったアマチュアカメラマンらは「今シーズン一番の立ち具合」と目を輝かせ、しきりにシャッターを切っていた。
高知地方気象台によるとこの日、長岡郡本山町で氷点下3・1度、高岡郡四万十町の窪川で今季最低の同2・5度など、県内6観測地点で氷点下となった。(富尾和方)