2021.12.18 21:53
台湾で住民投票、政権の政策信任 米国産豚肉など4件、難関突破
18日、台湾総統府で談話を発表する蔡英文総統=台北(中央通信社=共同)
【台北共同】台湾で18日、民主進歩党(民進党)の蔡英文政権が1月に解禁した米国産豚肉の輸入など4件の是非を問う住民投票が実施され、いずれも蔡政権の政策が信任された。蔡総統は「最良の政策に至った」と投票結果を評価し、最大野党の国民党は敗北を認めた。外交や経済、エネルギーといった主要政策に影響を及ぼすテーマだっただけに、蔡政権は難関を乗り切った。
信任を受け、蔡政権は東京電力福島第1原発事故以降続けている福島など5県産食品の輸入禁止措置の解除を視野に入れる。環太平洋連携協定(TPP)加盟に向けて日本から一層の支援を得る弾みにしたい考えとみられる。