2021.12.18 08:00
小社会 核抑止力の迷信
日本は勝ったものの朝鮮独立は逆に弱められ、欧米列強などによる中国分割の端緒が開かれた。日本国民も増税にあえぎ、中国人や朝鮮人を蔑視する道徳の退廃を生んだ。内村が非戦論に「転向」したゆえんである。
〈世に迷想多しといへども、軍備は平和の保障であるといふが如(ごと)き大なる迷想はない、軍備は平和を保障しない、戦争を保証する〉。1911(明治44)年の「世界の平和は如何(いか)にして来る乎(か)」は今も色あせない。
核の時代。停滞する核軍縮を打開する、先導的役割を果たせるだろうか。といっても日本ではなくドイツの話。「メルケル後」を担う連立政権が、来年3月に開かれる核兵器禁止条約の第1回締約国会議にオブザーバーで参加する。
北大西洋条約機構(NATO)に加盟し、日本と同じく米国の「核の傘」の下にあるドイツ。核軍備が平和を保障するという核抑止力の「迷信」と、決別するメッセージかもしれない。
オブザーバー参加にも慎重な岸田首相。外相時代、国内外の有識者が核軍縮を議論する「賢人会議」創設を主導。米ロの核戦力削減の必要性を提言した。内村は「智者は変ずる」とも書いている。岸田首相の「転向」はありやなしや。
12月18日のこよみ。
旧暦の11月15日に当たります。かのえ ね 六白 先勝。
日の出は7時04分、日の入りは17時00分。
月の出は16時13分、月の入りは6時05分、月齢は13.8です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で6時02分、潮位160センチと、17時02分、潮位163センチです。
干潮は11時31分、潮位83センチと、23時49分、潮位3センチです。
12月19日のこよみ。
旧暦の11月16日に当たります。かのと うし 五黄 友引。
日の出は7時05分、日の入りは17時01分。
月の出は16時56分、月の入りは7時01分、月齢は14.8です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で6時36分、潮位163センチと、17時33分、潮位165センチです。
干潮は12時03分、潮位83センチです。