2021.12.17 20:15
構造上、逃げ道なかったか わずか30分で死者多数
「西梅田こころとからだのクリニック」の受付付近(同クリニックのホームページから)
多数の犠牲者が出た大阪市北区の雑居ビル火災について、東京理科大の菅原進一名誉教授(建築防災学)は17日、ビルの構造上逃げ場がなく、被害が大きくなった可能性を指摘した。ガソリンなどが使われていれば炎と煙は一瞬で広がるといい、わずか30分ほどで多数が死亡する事態につながったとみられるという。
菅原氏は「映像などを見る限り、火災現場となったビルはフロアの奥行きが深いようだ。全国どこにでもある構造のビルだが、出火場所によっては炎と煙で逃げ道がふさがれ、上にも下にも行けなくなったのでは」と話した。