2021.12.17 15:05
大型歳出法案の年内実現を断念 米大統領、与党調整が難航
【ワシントン共同】バイデン米大統領は16日、気候変動対策や子育て支援拡充を盛り込んだ総額1兆7500億ドル(約200兆円)規模の大型歳出法案の年内実現を断念した。与党内での調整が難航し、議会上院の通過が越年するとの見通しを表明した。来年の早期成立を目指すが、物価高騰で経済運営に批判が強まる中、政権のさらなる打撃となりそうだ。
大型歳出法案は民主党が格差是正などを目的に長年掲げてきた施策を多く盛り込み、子育て世帯や再生可能エネルギーへの税優遇、幼児教育の負担軽減などが目玉だ。
下院は11月19日に可決した。与野党の勢力が拮抗する上院では、調整が難航した。