2021.12.17 12:47
日銀、コロナ支援縮小へ 大企業の社債購入を減額
金融政策決定会合に臨む日銀の黒田総裁=17日午前、日銀本店(代表撮影)
日銀は17日に開いた金融政策決定会合で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で打撃を受けた企業向けの資金繰り支援策の縮小を決めた。資金調達環境が改善しているため、大企業が発行する社債などを日銀が購入する額を来年4月以降はコロナ禍前の水準に戻す。資金繰りに厳しさが残る中小企業向けの支援は、期限を来年3月末から来年9月末まで半年間延長する。長短期の金利操作を柱とする大規模な金融緩和策は維持した。
日銀は、景気について「引き続き厳しい状態にあるが基調としては持ち直している」との判断を据え置いた。先行きは、コロナの影響が和らげば「回復していく」との見通しを維持した。