2021.12.16 16:25
大阪府に8億円の賠償命令 堺市の下水道管破損を巡り
堺市でマンホールからあふれ出た下水=2017年10月(堺市提供)
2017年の台風21号の際に堺市が管理する下水道管が破損し、下水があふれ出る事故が起きたのは、大阪府が管理する下水処理場からの排水に含まれる硫化水素が原因として、堺市が府に損害賠償を求めた訴訟の判決で大阪地裁(西岡繁靖裁判長)は16日、約8億7千万円の賠償を命じた。
判決などによると17年10月、府が管理する今池水みらいセンターの敷地内で地面が陥没しているのが見つかり、堺市内の複数箇所でマンホールから下水があふれ出るなどした。
裁判長は、硫化水素の影響で管が腐食したのが原因とした堺市の検証委員会の判断を「専門的知見に裏付けられた合理的な内容」と追認した。