2021.12.10 22:57
米消費者物価39年ぶり伸び 11月、6・8%上昇
米国で値上がりが続く食肉を売るスーパーマーケット=10月、カリフォルニア州(ゲッティ=共同)
【ワシントン共同】米労働省が10日発表した11月の消費者物価指数は前年同月に比べて6・8%上がり、上昇率は前月(6・2%)から拡大した。伸び率は7・1%だった1982年6月以来、39年5カ月ぶりの大きさになった。新型コロナ禍からの需要回復に対し、供給面での制約が続き、物価の高い伸びが一層鮮明化した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は高インフレに警戒感を強めている。物価上昇が米経済の足かせとなっており、FRBは今月の連邦公開市場委員会で、米国債などを購入してきた量的金融緩和策の縮小ペースの加速を検討する。
品目別では、エネルギー価格が33・3%上昇した。