2021.12.07 20:19
原爆ドーム、世界遺産登録25年 被爆者団体など、広島で記念集会
世界遺産登録から25年を迎えた広島市の原爆ドーム=7日午後
広島市中区にある原爆ドームが7日、世界遺産登録から25年を迎えた。登録を目指して署名を集めた連合広島や被爆者団体など12団体がドーム前で記念イベントを開き、約80人が原爆犠牲者に黙とうをささげ、献花した。
広島市の松井一実市長は「被爆者の高齢化が進んでいる。歴史の証人としてドームの役割はますます重要だ」とあいさつ。被爆者の李鐘根さん(93)は取材に「ドームは広島を訪れる世界中の人が集まる平和の目印。いつまでも立っていてほしい」と話した。
原爆ドームは1915年完成の西洋建築。45年8月6日朝、米軍が投下した原爆により、壁や屋根の骨組みを残して破壊された。