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2021.11.25 08:38

桂浜の指定管理候補に「はりま家」 高知市、食や観光交流拠点へリニューアル計画 

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指定管理者による施設改修を予定する桂浜公園(高知市浦戸)

指定管理者による施設改修を予定する桂浜公園(高知市浦戸)

 桂浜の活性化に向けて、公園の管理や商業施設の運営を一括で担う民間事業者を公募していた高知市は24日、土産物会社「はりま家」(千頭一弘社長、同市桟橋通4丁目)を指定管理者の候補に選んだと発表した。テーマ性を持たせながら高知の食や歴史・文化を楽しめる交流拠点にリニューアルする、とした同社の提案を評価した。来年4月から10年間の契約を予定し、指定議案を市議会12月定例会に提出する。

 桂浜の再整備を目指す市は、商業エリアにある4棟の改修や桂浜全体の振興を要件に7月から事業者を公募。4事業者が手を挙げ、有識者と市幹部ら7人で構成する委員会が11月に審査した。

 はりま家は、高知市と香川県で土産物店計7店舗を直営し、卸売事業や土産物の企画開発事業も手掛ける。審査では、事業計画や運営体制、地域経済への貢献など6項目を採点し、同社の案は全項目で最も高い点を得た。

 同社の計画は、商業エリアのテーマを「海のテラス」とし、県産木材を使って桂浜の景観に調和した施設に改装。飲食や物販を充実させるほか、桂浜の歴史が学べる施設や、産直市などが楽しめるイベントスペースを新設する。商業エリア中央の広場も屋根付きの休憩スペースに改修する。

 桂浜の自然や歴史資源を生かし、年間を通じて定期的にイベントも企画。「桂浜公園の新たな魅力をつくり出す」とした。

 今回の契約では、指定管理者が市に10年間で計1億2千万円を基本金として納付し、さらに収益に応じて一定額を上乗せして納めるとしている。

 桂浜の入り込み客は大河ドラマ「龍馬伝」効果があった2010年度は100万人を突破したが、19年度は63万人になるなど減少傾向が続いている。市は、県立坂本龍馬記念館や桂浜水族館を除く桂浜公園(約22・5ヘクタール)を民間が一括管理することで活性化を図ろうと、事業者を公募した。(福田一昂)

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