2021.11.21 16:51
スーダン軍、首相の復職で合意 民主派と、拘束者の解放も
スーダンのハムドク首相=5月(ロイター=共同)
【カイロ共同】10月にクーデターで実権を握ったスーダン軍は20日、解任したハムドク首相を復職させ、拘束している政治家らを解放するとの合意を民主派と結んだ。民主派政党ウンマ党の幹部が21日、ロイター通信に明らかにした。
スーダンでは11日に軍主導の新たな統治評議会が発足し、陸軍出身の最高実力者ブルハン氏が議長に就任。国際社会は民政移管に逆行する動きに反発し、圧力を強めていた。
民主派との合意で軍が一定の譲歩を示した形だが、民主化を求める有力な市民団体は軍による権力構造は受け入れられないとしており、情勢の安定は見通せない。