2021.11.17 15:44
輸出伸び率、5カ月連続で鈍化 10月、自動車の減産響く
輸出を待つ自動車=2018年8月、川崎市
財務省が17日発表した10月の貿易統計で輸出は前年同月比9・4%増の7兆1840億円にとどまり、伸び率が5カ月続けて鈍化した。主力産業の自動車が半導体不足などで減産となったことが響いた。11月も生産抑制の影響は完全には解消しない見通しで、原油高や円安とともに新型コロナウイルス禍からの経済回復に水を差す可能性もある。
10月の自動車輸出は36・7%減だった。国別では、米国向けや中国向けがいずれも約46%減った。半導体など部品の調達難でメーカー各社が生産を絞ったためで、輸出数量も35・7%減の34万5371台に落ち込んだ。