2021.11.09 22:46
仏、ベナンに美術品返還 植民地化の戦利品26点
パリのケ・ブランリ美術館で展示されたダホメ王国の像=2018年11月(AP=共同)
【パリ共同】フランス政府は9日、西アフリカ・ベナンに対し、過去の植民地化の際に戦利品とし自国で所蔵してきた美術品26点を返還した。両国の文化相がパリで文書に署名した。2017年にマクロン大統領が、植民地時代にアフリカから持ち出した文化財を返還する考えを表明してから実現は初めて。
署名に立ち会ったマクロン氏は記者団に「アフリカの若者が自らの文化遺産を自国で鑑賞できるよう、こうした取り組みが続くよう望む」と表明した。ベナンのタロン大統領は「勇気を称賛する」と述べた。
返還されたのはフランスが19世紀末に当時のダホメ王国を征服した際に持ち出した像など。