2021.11.09 20:31
局所麻酔で昏睡、病院に過失 京都地裁、6200万円賠償命令
京都地裁
京都府長岡京市の整形外科医院で2016年、局所麻酔薬を投与された60代女性が医療ミスで昏睡状態になったとして、女性の夫が医院を運営する法人と担当医師に対し、計約8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁は9日、計約6200万円を支払うよう命じた。女性は意識が回復しないまま、18年4月に死亡した。
判決によると、女性は16年4月、転倒で右肩を痛めて受診。脱臼が確認されたため、医師は局所麻酔薬を注射し、整復手術を行った。その後、女性は心肺停止し、低酸素脳症と診断された。
長谷部幸弥裁判長は判決理由で「局所麻酔中毒になり心肺停止した」と判断した。