2021.11.05 13:14
過去最高齢の被爆者代表が死去 長崎の岡信子さん
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で、「平和への誓い」を読み上げる岡信子さん=8月9日、長崎市の平和公園
長崎原爆で負傷者らの救護活動に当たり、今年8月の長崎市の平和祈念式典で過去最高齢の被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた岡信子(おか・のぶこ)さんが4日午前8時42分、肺がんのため長崎市の病院で死去した。93歳。長崎市出身。関係者のみでお別れを済ませる。
16歳で看護学生だった1945年8月9日午前11時2分、長崎市の爆心地から約1・8キロの自宅で被爆。けがを負い、父の行方も分からない中で、市内最大の救護所となった新興善国民学校で被爆者の救護に当たった。
数年前から、若い世代の人々に原爆の悲惨さを証言する活動を続けてきた。