2021.11.03 15:25
エチオピアで非常事態宣言 反政府勢力進攻、紛争1年
エチオピア北部ティグレ州で、黒煙が上がる空爆現場=10月20日(AP=共同)
エチオピア政府は2日、全土で半年間の非常事態を宣言した。政府系メディアによると、北部の反政府勢力による各地への進攻が原因。ノーベル平和賞受賞者のアビー首相が反政府勢力への攻撃を命じ、紛争が始まってから4日で1年となるが収束の兆しはない。アビー氏は和平交渉を求める米国と距離を置き、強権的な中国やロシアとの接近が伝えられる。
「苦難の期間を短くするための宣言だ」。アビー氏は2日、ツイッターで呼び掛けた。敵対する北部のティグレ人民解放戦線の報道担当者は拠点のティグレ州から南下し、隣接するアムハラ州の要衝を制圧したと主張。首都アディスアベバに迫っているもようだ。