2021.11.01 11:51
広島県被団協、坪井直氏に黙とう 死去後初めての定期総会で
坪井直さんの遺影が置かれた広島県被団協の定期総会。左は箕牧智之理事長代行=1日午前、広島市
広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)が1日、広島市内で定期総会を開いた。理事長の坪井直さんが10月24日に96歳で死去した後、初めての総会。出席者約45人が黙とうした。今年で結成65年を迎えた。
箕牧智之理事長代行(79)は坪井さんを「大きな声で被爆証言し、最後には『ネバーギブアップ』で締める姿を見られないのは、寂しく悲しい。広島の象徴であり、日本を代表する被爆者だった」と悼んだ。
20歳で被爆した坪井さんは、戦後に教職に就いて子どもたちに被爆体験を語った。退職後は被爆者運動に参加。1994年に県被団協の事務局長に就任し、2004年から理事長。