2021.10.29 11:14
9月の鉱工業生産、5・4%低下 部品調達難の自動車が影響
経済産業省が29日発表した9月の鉱工業生産指数速報(2015年=100、季節調整済み)は前月と比べて5・4%下がり、89・5となった。低下は3カ月連続。部品調達難に伴う自動車の落ち込みが影響し、昨年8月以来1年1カ月ぶりの低水準となった。生産の基調判断は前月の「足踏みをしている」を据え置いた。
全体15業種のうち自動車や電子部品・デバイスを含む11業種が下がった。低下幅が最大だったのは自動車の28・2%で、昨年4月以来1年5カ月ぶりの大きさだった。
新型コロナウイルスの感染拡大で部品や素材の供給が停滞。半導体不足もあり、乗用車やエンジンの生産が低下した。