2021.10.29 10:57
30日から正倉院展 宝物公開、当日券なし
第73回正倉院展で展示される琵琶「螺鈿紫檀阮咸」=29日午前、奈良市の奈良国立博物館
奈良国立博物館(奈良市)は29日、第73回正倉院展が30日から始まるのを前に、展示宝物55件(初出展8件)を報道関係者に公開した。会期は11月15日まで。観覧は前売りの日時指定券が必要。当日券の販売はない。
展示宝物は、円形の胴部分背面にインコの模様があしらわれた琵琶「螺鈿紫檀阮咸」や、ハスの花を模した色鮮やかな香台「漆金薄絵盤」が目を引く。他に染織品や筆、古文書など多岐にわたる。
開催に当たり、同博物館の井上洋一館長は「1300年にわたり、人の手で宝物が受け継がれてきたのは世界的にもまれな例だ。日本文化の奥深さを感じてもらえたらうれしい」と話した。