2021.10.21 17:01
阿蘇山、降灰に農家嘆き キャベツ「加工用しか」
阿蘇山中岳が噴火した影響で、火山灰が付着したキャベツ=21日午前10時4分、熊本県高森町
20日に噴火した熊本県の阿蘇山周辺は、涼しい気候を生かしキャベツなど葉物野菜の生産が盛んな地域だ。各地で火山灰の除去作業に追われた21日、農家からは「灰が付くと商品価値が下がる」「加工用に回すしかない」と嘆く声が上がった。
蒲島郁夫知事は21日、高森町のキャベツ農家を視察。見た目が悪くなったため安価な加工用に出荷すると説明を受けた。その後、蒲島氏は「葉物野菜、とりわけキャベツの被害を注視したい。(灰が付いた)外の葉を取り除くと、商品価値が下がってしまう」と述べた。
JA阿蘇によると、葉物野菜は灰が付くと枯れたようになり、売り物にならないこともあるという。