2021.10.20 20:11
北野天満宮に豊臣秀頼の鏡 コロナで倉庫整理し発見
京都市の北野天満宮で発見された、豊臣秀頼が寄進した鏡=20日午後
北野天満宮(京都市上京区)は20日、豊臣秀吉の子、秀頼が1607年に寄進した鏡が9月に境内の倉庫から見つかったと発表。新型コロナウイルスの流行で参拝客が減る中、業務の空き時間を活用して倉庫を整理していて見つかった。
天満宮によると、豊臣家は天満宮が祭る菅原道真信仰が厚く、現在の本殿も秀頼が造営。秀頼寄進の鏡はこれまでにも31枚見つかっている。今回見つかった鏡は青銅製で、直径24・2センチの円形。背面に刻まれた文字から、当時高名だった鏡師の木瀬浄阿弥によって作られたとみられる。
本殿の奥にある「内陣」と呼ばれる部屋の天井に飾っていた可能性があるという。