2017.08.10 20:44
帯状疱疹とは?【こうち医療ウォッチ】高知記念病院
高知記念病院 皮膚科 松本 由美 医師
【経歴】平成16年3月 久留米大学医学部医学科卒業 平成18年4月 高知大学医学部附属病院皮膚科 平成19年6月 高知県立幡多けんみん病院皮膚科 平成21年5月 こすぎ皮ふ科 平成25年4月 高知大学医学部附属病院皮膚科 平成29年4月 高知記念病院皮膚科
どのような症状が出ますか?
松本 体の左右どちらかに痛みを伴う皮疹、水膨れが帯状に現れます。痛みが先に出て、遅れて皮膚病変が出てくることもあるので初めは帯状疱疹と気付かないこともあります。
治療はどういったものがありますか?
松本 ウイルスの増殖を抑える飲み薬、または点滴を行います。また、安静も大事な治療となります。痛みに対しては痛み止めの薬等を使いながら抑えていきます。皮膚病変に対しては、炎症を抑える外用薬や傷を保護する外用薬を使用します。
痛みや傷痕は残りますか?
松本 皮膚病変は徐々に治っていきます。痛みは個人差があります。通常は皮膚症状が軽快すると痛みも落ち着いてきますが、ピリピリと痛みが残る方もいます。これを帯状疱疹後神経痛といいます。痛みを抑える飲み薬を使いますが、ペインクリニックなど専門的な治療が必要となる場合もあります。
夏は暑さで体力の消耗が著しく、また夏風邪など体調を崩しやすいです。疲れたときや弱ったとき、免疫力が低下したときに帯状疱疹は発症するため、日々の体調管理が大切です。また、早い段階で内服治療を開始すると、悪化せずに軽快するため早期の受診をお勧めします。
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