2019.07.21 20:40
夏に多い子どもの皮膚病【こうち医療ウォッチ】高知記念病院
高知記念病院 皮膚科 松本 由美 医師
【経歴】平成16年3月 久留米大学医学部医学科卒業 平成18年4月 高知大学医学部附属病院皮膚科 平成19年6月 高知県立幡多けんみん病院皮膚科 平成21年5月 こすぎ皮ふ科 平成25年4月 高知大学医学部附属病院皮膚科 平成29年4月 高知記念病院皮膚科
夏に多い子どもの皮膚病はあせも、虫刺され、とびひ、水いぼなどがあります。アトピーがある子どもは汗の刺激で悪化することもあります。
ーどうしたらいいのでしょうか?
松本 あせもは、体温調節ができやすい綿素材の洋服を選び、汗をかいた場合は小まめに汗を拭くことが大事です。皮疹に対しては外用治療を行います。薬をすぐに塗ることが難しい場合は、小まめに汗を優しく拭くだけでもだいぶ違います。
とびひは、湿疹、虫刺されなどをかき壊してできた傷に細菌が感染し増殖して発症します。感染力が強く拡大、遠隔部にとびひするとともに、接触により他児へも伝染します。悪化する前に適切な抗菌薬の内服、外用治療が必要です。
水いぼは、接触により感染するウイルス感染症です。かき壊したりすることにより多発します。当院では基本取り除きますが、痛みのある治療ですので相談しながら治療法を決めていきます(痛みを軽減するための麻酔のテープを貼ることもできます)。多発してからの治療は子どもの負担が大きいため、2、3個のうちに治療することをお勧めします。
子どもの皮膚病は短期間で悪化することがあります。おかしいな、なかなか良くならないなと思ったら、皮膚科受診をお勧めします。
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