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2021.02.19 20:25

鉄欠乏性貧血治療の要点【こうち医療ウォッチ】高知記念病院

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鉄欠乏性貧血治療の要点
血液内科 田中 優治 医師【経歴】昭和63年 高知医科大学卒業  昭和63年高知医科大学第3内科入局  平成9年4月 高知記念病院 血液内科

血液内科 田中 優治 医師【経歴】昭和63年 高知医科大学卒業  昭和63年高知医科大学第3内科入局  平成9年4月 高知記念病院 血液内科

ヘモグロビン(Hb)値が正常化してすぐ鉄剤の内服を中止すれば、貯蔵鉄(フェリチン)が十分に増えていないことから、再び貧血が認められることが多いです。治療中は、Hb値とフェリチン値に注目することが必要で、フェリチン値が回復するまでは、内服することが重要です。

 鉄剤治療を漫然と続けると、鉄過剰状態となり、このことは体に悪影響を及ぼすため、フェリチン値を測定しながら治療を行います。

 鉄剤治療は、経口摂取が原則です。胃部不快感や吐き気が出現することもありますが、飲み方(食事と一緒に摂取するなど)、製剤を変更する(小児用シロップの処方)ことで対応しています。それでも内服困難なときのみ、鉄剤の注射を考慮します。

 鉄剤の治療を開始し、1カ月後にHb値の増加が認めなければ、その原因を明らかにする必要があります。

 まれですが、検査値がよく似た傾向を示す病気にサラセミアという病気もありますので注意が必要です(軽度の方が多く、その場合治療不要です)。















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