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2021.05.09 20:11

神経内科で扱う病気【こうち医療ウォッチ】高知記念病院

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神経内科で扱う病気


高知記念病院 神経内科 吉村公比古 医師【略歴】 昭和62年 宮崎医科大学卒業 平成22年 南国病院 副委員長 令和3年 高知記念病院 神経内科 

高知記念病院 神経内科 吉村公比古 医師
【略歴】 昭和62年 宮崎医科大学卒業 平成22年 南国病院 副委員長 令和3年 高知記念病院 神経内科 

神経内科で扱う病気は、超高齢化社会を迎え、長生き病といわれる①認知症(アルツハイマー型認知症、前頭側頭型認知症など)②神経変性疾患(筋萎縮性側索硬化症=ALS=、パーキンソン病、脊髄小脳変性症など)③脳血管障害(脳梗塞、血管性認知症など)④高齢者てんかんなどが主です。
 私が医者になった30年ほど前は、ほとんど治療薬もなく診断すれば終わりというイメージが強かった科ですが、この20年余りで脳血管障害も特に急性期治療(血栓溶解やステント治療)とリハビリ訓練の介入で予後が数段良くなりました。パーキンソン病なども治療薬の進歩と脳外科的な治療で20年ほどは一般の人たちと同じような生活の質を維持できるようになりました。てんかんも副作用の少ない新薬が次々と出て、発作の抑制が可能になっています。認知症なども早期診断での内服治療で2~3年は進行抑制できるようになり、その間将来の生活設計を考えられる余裕ができるようになりました。
 以上より早期診断、治療が予後を左右する場合があり、四肢の筋力低下、振戦(しんせん)、動作緩慢、構音・嚥下(えんげ)障害、物忘れ、複視、四肢のしびれ感などの症状があれば、神経内科を受診するようにしましょう。













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