2021.09.02 19:47
高齢者のしびれについて【こうち医療ウォッチ】高知記念病院
高齢者のしびれについて
①高齢発症であること(60歳以上)
②左右対称であること
③四肢の遠位に強調されるしびれや痛み
④感覚障害のみ(運動障害はあっても軽度)
⑤3カ月以上続く感覚障害(感覚鈍麻、しびれ、痛み)
⑥進行がないこと(軽度上向することもある)
⑦電気生理学的検査では正常か軸索障害であること。
これらのしびれの場合、一般的な鎮痛剤やビタミン剤が効かないために、神経障害性疼痛(とうつう)に使用される、プレガバリンとデュロキセチンという薬を使用することによって、症状が緩和される場合があります。使用する前には整形外科的疾患(変形性脊椎症、ヘルニア、脊柱管狭窄 きょうさく 症)、糖尿病性ニューロパチー、薬剤性、アルコール性など病態を鑑別する必要があります。手足のしびれが続き、整形外科的疾患でないと診断されたら、神経内科を受診してみてください。
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