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2021.09.30 19:25

病歴聴取と神経学的診察から検査・診断へ【こうち医療ウォッチ】高知記念病院

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病歴聴取と神経学的診察から検査・診断へ
 
 神経内科の初診診察には時間がかかります。歩行障害や筋力低下、しびれなどを主訴として来院した場合、発症経過と症状の進行具合(急性か慢性か)、筋力低下やしびれの部位などが進行性か、再燃、寛解型かなどの病歴聴取を行い、大脳、小脳、脊髄、末梢(まっしょう)神経、筋肉のどの部位の障害かを類推していきます。
 次に神経学的診察から、脳神経系の診察、腱(けん)反射や筋力測定、知覚障害の分布所見、失調症の有無などを診て、病変部位を同定・確認していきます。この間30分程度はかかります。その後中枢神経系が原因病変なら磁気共鳴画像診断装置(MRI)で脳、脊髄を検査、変性疾患、血管障害か炎症、腫瘍などの鑑別をします。原因が末梢神経や筋肉疾患が疑われる場合、神経伝導速度検査や針筋電図検査、筋肉コンピューター断層撮影(CT)などを行います。最近は神経難病といわれる病気にも、免疫治療や、酵素補充療法、遺伝子治療などの開発が目覚ましく、早期診断・早期治療することにより、症状の進行停止や再燃予防などが可能となってきています。




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