2021.10.16 18:22
引き揚げの記憶、後世へ 漫画家4人がネット座談会
旧満州から引き揚げた漫画家らによるオンライン座談会=16日
平和祈念展示資料館(東京都)は16日、終戦後に旧満州から引き揚げた漫画家らによるオンライン座談会「戦後76年 あの日の記憶をつなぐ」を開いた。「あしたのジョー」で知られるちばてつやさんら4人が当時の生活や過酷な引き揚げ体験を話し「戦争が終わった途端に平和になったわけではない」と、戦後の苦労を訴えた。
6歳の時に終戦を迎えたちばさんは、玉音放送を聞いた大人たちが「血相が変わって、泣きだす人もいた」と振り返った。
「釣りバカ日誌」の北見けんいちさんは、終戦後、街にソ連兵が進駐したことや、母が青酸カリを持っており「何かあったらみんなで死ぬ」と言われたと語った。