2021.10.13 18:51
小型機墜落、遺族が逆転敗訴 安全委を否定、東京高裁
2015年、東京都調布市の自宅に離陸直後の小型機が墜落し、長女鈴木希望さん=当時(34)=を亡くした母宏子さん(65)が、機体の管理会社「日本エアロテック」に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は13日、賠償責任を認めた一審判決を取り消し、宏子さんの請求を棄却した。
国の運輸安全委員会は17年7月公表の事故調査報告書で、小型機が最大離陸重量を約58キロ超過し、失速につながった可能性を指摘。一審東京地裁判決はほぼこれに沿った判断を示したが、高裁の八木一洋裁判長は「重量超過の状態にあったとは認められない」と、報告書の内容を否定した。