2021.10.07 17:07
ロシア極東で赤潮、猛暑原因か 温暖化影響と専門家
ロシア極東ウラジオストクのアムール湾。左奥は市街部=5日(共同)
【ウラジオストク共同】ロシア極東ウラジオストクのアムール湾で9月下旬、大規模な赤潮が発生した。貝毒の原因となるプランクトン「アレキサンドリウム」の濃度が観測史上最高となり、湾が褐色に。同時期に北海道でも赤潮が発生しており、専門家は夏の猛暑による水温上昇が原因で、温暖化の影響と指摘。再発の恐れを警告する。
ロシア科学アカデミー極東支部の海洋生物学研究所のタチアナ・オルロワ副所長は「アレキサンドリウムの濃度が許容値の200倍以上に達した」と驚く。1969年来の湾の調査で例がないが、近年アラスカなどで発生している。被害は確認されていない。