2021.10.05 05:09
国内初ロボットアームの保守車両 JR西が開発、架線工事を補助
JR西日本が報道公開した「ブラケットハンドリング車」=9月、岡山市
JR西日本は自動化されたロボットアームで架線の保守工事を補助する新型工事車両「ブラケットハンドリング車」を岡山保線区(岡山市)で報道陣に公開した。深夜から早朝に行う保守作業の安全性向上と、作業員不足を補う狙いがある。
JR西によると、ロボットアームを搭載した鉄道の工事車両は国内初。
架線が垂れ下がらないように支える「可動ブラケット」は、線路脇に立つ電柱の高さ5~6メートルの位置に取り付けられている鉄製部品で、長さ約2・5メートル、重さ約80キロ。さびなどの老朽化により、30年周期で交換する。
ロボットアームは3Dカメラで空間を認識しながら障害物を避ける。