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2021.09.19 08:40

【ドローン動画】土佐鳥瞰紀行(53)住吉漁港(香南市)「青春」が見守る静かな海

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 港の入り口に旧海軍特攻隊「震洋隊」の慰霊塔が立っている。震洋隊は太平洋戦争末期に編成された水上特攻隊。250キロの爆薬を搭載した小型艇で敵艦隊に体当たりする。


 事故は敗戦翌日の1945年8月16日午後7時ごろに起きた。「敵艦が本土上陸の目的で土佐沖を航行中」との無線が入り出撃準備中、爆弾を積んだ23艇が爆発。隊員171人中、111人が命を落とした。隊員は全員が高知県外出身の若者だった。

 56年に慰霊塔が建立され、毎年8月16日に慰霊祭を開催。元隊員や遺族のほか、自衛隊や行政関係者らも参列してきたが、高齢化もあって2014年を最後に案内は控え、住民や有志によるささやかな慰霊を続けている。

 慰霊塔の横には飛行服姿でじっと海を見つめる青年のブロンズ像が立っている。爆発事故の難を逃れた戦友たちによるもので、台座には「青春」と刻まれている。

 海も風も凪(な)いだ昼下がり。静かな漁港に時折、トンビの鳴き声が空から届く。平穏な時間が流れることの幸せをかみしめる。(佐藤邦昭)

高知のニュース 香南市 土佐鳥瞰紀行 語り継ぐ戦争・戦後

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