2021.09.16 12:10
ウトロ地区の朝鮮人歴史を紹介 京都・宇治で祈念館起工式
太平洋戦争中に飛行場建設のために集められた朝鮮人労働者やその子孫らが暮らしてきた京都府宇治市の「ウトロ地区」の歴史を紹介する「ウトロ平和祈念館」が造られることになり、16日、起工式が現地で行われた。来年4月に開館予定。
運営団体の「ウトロ民間基金財団」(宇治市)によると、ウトロ地区は近鉄京都線伊勢田駅西側の2ヘクタールほどの地域。戦後、朝鮮系住民が住み着いた。1989年に地権者が明け渡しを求める訴訟を起こし、住民側が敗訴。その後、韓国政府の支援や募金で土地を一部買い取った。現在は約60世帯が暮らす。
起工式には住民や町内会関係者ら約20人が出席した。