2021.07.31 08:50
2022年参院選も合区解消せず 自民世耕氏「次々回照準」
全国知事会は6月、22年参院選の合区解消を求める決議を採択。この日は飯泉氏や浜田省司高知県知事ら合区対象4県の関係者が世耕氏ら自民党幹部と面談(いずれも非公開)した。
合区導入の目安は、1票の格差が3倍を超えるケースとされている。飯泉氏によると、世耕氏は人口見通しに基づき、今後、新たに合区対象となる選挙区数に言及。「次は増える対象が一つぐらいかもしれないが、4年後の参院選はたくさん出る。ターゲットは4年後だ」との認識を示したという。
飯泉氏は世耕氏の見解に対し、「次回参院選で影響を受けるのが一つであれば、特定枠で対応できるという考えがあると思う。(合区対象が)例えば10出てきたとなれば、根本的な対策をしなければならない。次の次が主戦場となるだろう」と述べた。
合区解消を巡っては、ことし5月に発足した参院改革協議会が議論を始めたが、具体案は浮上しておらず、日程的にも来夏の解消は困難視されていた。(五十嵐隆浩)