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2021.10.23 08:00

医療用かつらに髪を寄付、高知市の親子3人が挑戦 広がるヘアドネーション

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ヘアドネーションに挑戦した明神さん親子(高知市北新田町の「SOHO new york高知北新田店」)

ヘアドネーションに挑戦した明神さん親子(高知市北新田町の「SOHO new york高知北新田店」)

 病気などで医療用ウィッグ(かつら)を必要とする人のために髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」が高知県内でも広がっています。高知市の親子3人が「困っている人の力になりたい」と初挑戦。長く伸ばした髪をそろって切りました。

 ヘアドネーションは1990年代に米国で普及した活動。日本では2009年に大阪の美容師がNPO法人「Japan Hair Donation&Charity」(JHD&C=ジャーダック)を立ち上げ、寄付された髪で子ども用ウィッグを作り、無償で提供しています。

 今回挑戦したのは、高知市の明神由起さん(50)と、長女で春野東小2年の愛里さん、次女で春野平和保育園年長の優里さんの3人です。

 寄付できる髪は長さ31センチ以上。由起さんは「パーマでも白髪が交じっていても寄付できると知り、子どもたちと始めました」。「毎日、乾かすのが大変だった」と振り返る一方で、愛里さんは「おだんごとかしてみた」。ロングヘアを楽しみながら、3~4年かけて伸ばしました。

 カットは同市内の美容室で、3人そろって行いました。髪を小さい束に分けてゴムで結び、切っていきます。長さを確保するため、ばっさりショートヘアになった愛里さんは「今日からまた伸ばす!」。由起さんは「親子で『病気の人を助けたいね』と頑張ってきたので、一緒に切ってもらえてよかった」と話していました。

 JHD&Cではこれまでに500個以上のウィッグを提供してきました。職業や髪質などから髪を伸ばせない人のために、返礼品付きの募金など「髪を切らないヘアドネーション」も呼び掛けています。渡辺貴一代表は「髪を切っても切らなくても参加できる活動に育てていきたい」と話しています。(門田朋三)

 ◇ 
 子育て応援ウェブメディア「ココハレ」で親子のヘアドネーションに密着しています。

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