2024年 05月18日(土)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2021.06.24 08:40

小惑星「りゅうぐう」の石が高知に到着、コア研究所で分析へ

SHARE

顕微鏡のモニター(右上)に映し出されたりゅうぐうの試料(写真はいずれも南国市の高知コア研究所=佐藤邦昭撮影)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうから持ち帰った試料が23日、海洋研究開発機構・高知コア研究所(南国市)に運び込まれた。分析を担う高知チーム代表の伊藤元雄主任研究員(51)は地球の起源に迫るため、「各地の研究者と協力していく」と力強く話した。

 伊藤さんらの高知チームは、JAXAから引き渡された試料を20~23日、兵庫県の大型放射光施設「スプリング8」で分析。この日夕、試料の一部を車で持ち帰った。

試料が入ったケースを持ち帰った伊藤元雄研究員(左)と富岡尚敬研究員

 ケースに収められていたのは、最大0・5ミリ程度の粒など。伊藤さんは早速、顕微鏡で一つ一つに異常がないかチェックし、専用の箱に保管していた。

 試料は今後、専用の装置を使って0・0001ミリほどの薄さに切り、どのような鉱物が含まれているか有機物の有無などを「化学」の視点から調べていく。「高知の子どもにワクワクしてもらえれば」と語った伊藤さん。研究結果は来夏にも発表される予定という。(村瀬佐保)

高知のニュース 南国市

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月