2021.06.15 08:42
白や黄、ピンク・・・山里にユリ1万2000本、四万十市西土佐薮ケ市の県道沿いに咲き誇る
四万十市西土佐薮ケ市の県道沿いで、ユリが咲き誇っている。住民が手塩にかけた約1万2千本。白や黄、ピンクなど、色鮮やかな花がそよ風に揺れ、山里にふわりと甘い香りを漂わせている。
住民でつくる薮ケ市里づくり委員会が、地域を盛り上げ交流の場をつくろうと1999年から植栽。「他ではできないことをしよう」と、あえて世話に手間がかかるユリを選んだという。毎年植える2千個の球根代は、住民約20人が草刈りのアルバイトをしてまかなっている。
オリエンタルハイブリッドやスカシユリ、カサブランカなど約15種類がずらり。種類によって開花時期が違うため、6月中は楽しめそう。
幡多郡大月町から夫妻で訪れた男性(74)は「石垣や家屋など、山里の風景とユリがマッチして美しい」。同委員会の松浦栄会長(74)は「今年は大きさ、つや、匂い、全部そろっている」と笑顔だった。(今川彩香)